祈りのしずく「甘茶」── その存在が、いま危うくなっています
お釈迦様の誕生を祝う仏教行事「花まつり」。
この日に仏像にそそがれる「甘茶」は、かつて全国の寺院や幼稚園で当たり前に見られた光景でした。
しかし今、甘茶の原料植物は絶滅の危機にあります。
栽培農家の高齢化・減少、気候変動による不作、流通インフラの衰退──
文化と植物、両方が静かに失われようとしています。
信濃町はかつて、甘茶生産量「日本一」の町でした
長野県信濃町は、かつて日本一の甘茶産地として知られていました。
冷涼で湿潤な気候、豊かな山林、自然と共に生きる人々の知恵が、甘茶の栽培に最適でした。
しかし、昭和の終わり頃を境に生産は激減。
いつのまにか、信濃町からも、甘茶の姿は消えつつあります。
私たちは、もう一度この町に「甘茶」を取り戻したい
黒姫和漢薬研究所では、信濃町の自社圃場にて無農薬・手作業による甘茶の栽培を再開し、
この文化と植物を未来に残すための再生プロジェクトをスタートさせました。
6月12日、13日の二日間にわたり社員、ボランティア総勢30名での植え付け作業を実施。
1株ずつ、祈るように甘茶の苗を大地に根付かせました。
社会課題に根差した取り組みとして
甘茶プロジェクトは地域の伝統継承と社会的意義を持った挑戦です
1,仏教文化の継承と「花まつり」の再生
2,絶滅危惧植物の保護と国産原料の確保
3,山間地における循環型農業と地域雇用の創出
4,無農薬農業と薬草文化の未来づくり
5,食育・平和・環境をテーマとした次世代への教育資源化
8月1日より、クラウドファンディングを開始します!
こうした活動を、さらに多くの皆さまと共に大きく展開していくために、
私たちは2025年8月1日より、クラウドファンディングをスタートいたします。
栽培面積の拡大
加工設備の整備
花まつり文化の発信と教育連携
甘茶を使った製品展開(ティーバッグ・和紅茶等)
皆さまのご支援が、この町に再び「甘茶の風景」を取り戻す力になります。
実施期間:2025年8月1日(木)〜 9月中旬予定
クラウドファンディングページ(8月1日公開予定)
最近のコメント